※Apple School Manager(ASM)の手順となっていますが、Apple Business Managerでもほぼ同様の画面です
目次
ASM(Apple School Manager)とは
1. ASMへの登録方法
2. 場所(ロケーション)の作成
3. 管理用アカウントを作成
4. 端末管理に関する設定(販売店IDの登録)
5. ユーザー作成(生徒や教員)
ASM(Apple School Manager)とは
Apple School Manager管理画面
Apple School Manager(以下ASM)は、iPhone、iPadなどのApple社の製品を管理画面から1ヶ所で管理できるWebベースポータルです。このASMとmobiconnect(モバイルデバイス管理)と連携して使用することにより、デバイスの管理やコンテンツの購入や配布を行うことができます。
- 管理Apple ID:組織の管理者が管理できるApple ID
- Appとブックの購入:管理者から一括購入、配布できるアプリ購入の仕組み
- デバイスの管理:リモートでデバイスをMDMなどに管理できるようにする仕組み
ASMを設定するために必要な情報はApple社の下記のサイトに記載されています。
ポイントとなる手順をピックアップし本記事に記載します。
<Apple School Managerユーザガイド>
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-school-manager/welcome/1/web
<ASMのサポート>
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-school-manager/axmd37cec318/web
その他、導入に役立つサイトは以下の通りです。
<導入リファレンス(iPhoneおよびiPad用)>
https://support.apple.com/ja-jp/guide/deployment-reference-ios/welcome/web
<教育用導入ガイド>
https://help.apple.com/deployment/education/?lang=ja#/
1. ASMへの登録方法
必要な情報を準備し、ASMに登録を行います。登録が完了するまでに数日かかるため、余裕を持って登録をする必要があります。
- ASMへの登録前に下記サイトを参考に必要な情報などが揃っているか確認します。
<ASMのプログラム要件>
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-school-manager/axm6d9dc7acf/web
※担当者のメールアドレスは、iTunesまたはiCloudのアカウントに関連付けられておらず、
他のAppleサービスまたはWebサイトのApple IDとして使用されていない
勤務先メールアドレスが必要です。 - ASM(https://school.apple.com/)にアクセスし、「今すぐ登録する。」から登録をします。
登録の具体的な手順については、下記に記載がありますので、ご確認の上、登録をすすめます。
<Apple School Managerへの登録>
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-school-manager/axm402206497/web -
以下の教育機関の情報を入力し、「続ける」をクリックします。
①国または地域
②教育機関の正式名称
③郵便番号
④住所
⑤電話番号
⑥WebサイトURL
※このドメインは管理対象Apple IDの自動入力に使用されます。
教育機関のWebサイトURLが教育機関の登録ドメイン名と異なる場合は、管理対象Apple IDを作成してApple School Managerの他のユーザに割り当てる前に、教育機関の登録ドメイン名に変更できます。作成したドメイン名を使用すると、作成された管理対象Apple IDすべてエラーが発生することになるため、作成したドメイン名は使用しないようにしてください。⑦教育機関のタイプ: 「幼稚園/小中高校」または「高等教育」
⑧タイムゾーンおよび言語
⑨詳細:
・教育機関を代表して登録を行う方(個人)の氏名
※法的に有効な個人名が必要です。「ITコーディネーター」あるいは「Apple導入担当者」
などを氏名として入力すると、登録申請が返却され、情報の修正が必要になります。
・勤務先メールアドレス
・担当者/役職名
⑩確認用連絡先:
・代表者指名
※例として、教育長、校長、会計責任者が挙げられます。登録を確認するため、
Appleから確認用連絡先の方へご連絡があります。
・勤務先メールアドレス
・担当者/役職名 - Apple School Managerからの「所属教育機関をご確認いただきありがとうございます」という件名のメールメッセージを開きます。
- メッセージを確認し、以下のいずれかを実行します:
・「担当者の方の名前さんを確認」ボタンをクリックし、この方をApple School Managerの 管理者にします。
これは、Apple School Managerに最初に登録した方の名前です。
・この方を管理者として指名したくない場合は「他の方を選択」リンクをクリックして、
適切な担当者の方の情報を入力して「送信」をクリックします。 - また確認用連絡先の方は、この方が教育機関を代表してApple School Managerの利用規約に同意する権限を持つことを承認するために、チェックボックスを選択してオンにする必要があります。
- 上記が完了すると、管理者として選択された方はApple School Managerから「登録完了」という件名のメールを受信します。
- Apple School Managerから受信した「登録完了」という件名のメールを開きます。
- メッセージの「今すぐ始める」ボタンをクリックして、Safari またはサポートされているデフォルトブラウザを開きます。サポートされているブラウザを確認するには、「プログラムの要件」を参照してください。
- 管理対象Apple IDとして使用するメールアドレスを入力します。
重要: このメールアドレスには、これまでiTunesまたはiCloudアカウント、あるいはその他のAppleのサービスやウェブサイトのApple IDとして使用したことがない勤務先メールアドレスを使用します。このメールアドレスが管理対象Apple IDになります。 - 安全なパスワードを入力し、確認のため再入力します。
- 名前を確認した後、生年月日を入力します。
- SMS対応の携帯電話番号を入力した後、2次確認を取得する方法を選択します。
- 「送信」をクリックします。
注記: メールアドレスと電話番号の両方を確認することが必要になります。 - 受け取ったメールメッセージに含まれるリンクをクリックして、メールアドレスを確認してください。
- 電話機で受け取ったSMS確認番号を入力して「確認」をクリックします。
- 利用規約に同意します。続行するには、すべての利用規約に同意する必要があります。
- 追加の管理者アカウントをすぐに少なくとも1つ作成しておいてください。「管理者の追加」をご覧ください
2. 場所(ロケーション)の作成
ASMではユーザーの管理をグループ分けを「場所(ロケーション)」ごとに行うことができます。
ASMで利用するコンテンツ(アプリやブック)は「場所」ごとに異なるトークンに紐づけられるため、場所ごとにアプリの管理が可能になります。
<作成方法>
- ASM(https://school.apple.com/)に管理者、サイトマネージャ、ユーザマネージャの役割を持つアカウントでサインインします。
- サイドバーの「場所」をクリックし、ウインドウ上部にある「(新しい場所を追加する)」ボタンをクリックします。
- 新しい場所の情報を入力し、「保存」をクリックします。
<参考>
ASMでの場所について
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-school-manager/axmfdbe2cb0d/web
3. 管理用アカウントを作成
管理用のアカウントを作成します。管理アカウントで全ての操作を行えますが、役割ごとにアカウントを作成し、担当を分けることもできます。よく使用されるのは以下のアカウントです。
<作成対象>
管理者:最上位アカウントで、Apple School Manager を詳細に制御できます。
サイトマネージャ:管理者の次に様々な権限を持ちます。
デバイスマネージャ:デバイスを管理する権限を持ちます
コンテンツマネージャ:アプリやブックなどに関する権限を持ちます
それぞれのアカウントでどのような権限を持つのかは下記に記載があります。また、編集することも可能です。
<アカウントの役割>
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-school-manager/axm97dd59159/web
<作成方法>
- ASM(https://school.apple.com/)に管理者、サイトマネージャ、ユーザマネージャの役割を持つアカウントでサインインします。
- サイドバーの「アカウント」をクリックし、上部にある「(新規アカウント追加)」ボタンをクリックします。
- 必要事項を記載し、「保存」をクリックします。
4. 端末管理に関する設定(販売店IDの登録)
ASMで端末をDEP端末として登録できるように「販売店ID(販売店IDは、ASMに参加する各Apple製品取扱店または携帯電話会社の固有の識別子です。)」を登録します。
- DEP端末の購入先に連絡し、「販売店ID」を確認します。
- ASMに「管理者」の役割を持つアカウントでサインインします。
- サイドバーの左下部にあるユーザ名をクリックし、「環境設定」を選択します。
- 中央「MDMサーバ」項目の「MDMサーバの割り当て」 を選択します。
- 右側に表示される「MDMサーバの割り当て」内の「お客様番号」の横にある「編集」をクリックし、Appleお客様番号または販売店IDを入力して「完了」をクリックします。
<参考:Apple School Managerでのデバイスサプライヤの管理>
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-school-manager/axmef1c47493/web
5.ユーザー作成(生徒や教員)
ASMではユーザーごとのApple IDは「管理対象Apple ID」として管理者が作成することができます。
作成方法はCSVで一括して登録する方法と1つづつ作成する方法があります。
作成方法は、下記を参考にしてください。
<個別作成方法>
- ASM(https://school.apple.com/)に管理者、サイトマネージャ、ユーザマネージャの役割を持つアカウントでサインインします。
- サイドバーの「アカウント」をクリックし、上部にある「(新規アカウント追加)」ボタンをクリックします。
- 「名」「姓」「管理対象Apple ID」「役割」「場所」を入力し、「保存」をクリックします。
※必要に応じその他オプション項目を入れることもできます。
<管理対象Apple IDの作成>
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-school-manager/axm78b477c81/web
<SFTPアプリを使ってCSVによりユーザーを一括作成する方法>
- Apple School Managerで、管理者、サイトマネージャ、ユーザマネージャの役割を持つアカウントでサインインします。
- サイドバーの下部にある「設定」をクリックし、「教育機関の設定」の下にある「データソース」をクリックしてから、「SIS/SFTP」の隣の「接続」をクリックします。
「SIS/SFTPアシスタント」が開きます。 - 「生徒、講師、クラスを検索」の横にある「追加」をクリックし、「SFTPの設定」を選択します。
Apple School Managerはファイルアップロード時に使用するURL、ユーザ名、およびパスワードを生成します。この情報を使って、使用するSFTP Appの設定を行います。 - 「テンプレートをダウンロード」をクリックしてテンプレートファイルをコンピュータにダウンロードし、「Filling Out Data Files」セクションに記載されているテンプレートの使用法を読み、各ファイルの必須フォーマットと記入すべき情報について確認します。
- 各テンプレートを開き、各列にデータを入力して、拡張子.csvのファイルとして保存します。
- 各ファイルに記入したら、6個のファイルすべてが含まれるZIPアーカイブを作成します(Finderでファイルを選択してから「ファイル」メニューを開き、「6項目を圧縮」を選択します)。
- SFTP アプリを開き、新規SFTP接続を作成します。この手順は使用するAppによって異なります。
- Apple School Managerが生成したURL、ユーザ名、およびパスワードを入力します。
- 接続を作成したら、SFTP Appのドロップボックスフォルダを見つけて、そこへZIPファイルをドロップします。
- Apple School Managerで「続ける」をクリックして、ファイルがアップロードされるのを待ちます。
アップロード中にエラーが発生した場合は、ログを調べて問題のあるファイルと行を特定できます。データファイル内のエラーを修正し、新しいZIPファイルを作成してアップロードします。Apple SFTPサーバから元のファイルを削除する必要はありません。
ファイルのアップロードが正常に完了したら読み込まれた内容を確認します。たとえばユーザの種類と数、クラスの数、場所などを確認します。また、追加のユーザが表示されるウインドウを調整することも可能です。 - 情報を確認するには「SFTPデータを確認」をクリックします。
- SFTPデータを確認したら、「続ける」をクリックします。
自動的に「生徒とクラスを作成する」が開きます。 - 「アカウントとクラスをプレビュー」をクリックして、SFTPデータをプレビューし、「アカウントとクラスを作成」をクリックします。
- プロセスが完了したら、「閉じる」をクリックして「SIS/SFTPアシスタント」を閉じます。
Apple School Managerでインポートされたアカウントとクラスを表示できるようになります。
<CSVファイルに関する制限や詳細について>
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-school-manager/axm46d50f6bf/web