iOS/iPadOS端末において、VPPアプリが配信できない場合のトラブルシューティングです。
管理画面でのエラーの他、ジョブステータスが成功にならない、共有iPadの場合など、原因と対象方法を記載しています。
また、アプリ配信方法やVPPに関してなどはページ最下の関連記事やFAQよりご確認いただけます。
目次
1.管理画面でエラーメッセージが表示される場合
2.アプリ配信のジョブのステータスが成功にならない場合
3.アプリ配信のジョブのステータスは成功になっている場合
4.その他
・共有iPadの場合
上記項目についてご確認いただいても、アプリ配信ができない場合
1.管理画面でエラーメッセージが表示される場合
管理画面でエラーメッセージが表示される場合、該当するエラーの原因と対処方法についてご確認ください。
エラー | 原因 | 対処方法 |
---|---|---|
「選択中のVPPトークンは有効期限が切れています。再ダウンロードして登録したVPPトークンを選択し、再度お試しください。」 |
VPPトークンの有効期限が切れている。 |
VPPトークンが失効しています。更新を行ってください。 ※VPPトークンを更新した場合、ライセンス自動割当用に登録しているVPPトークンも登録し直す必要があります。 |
VPPアプリとブックの画面で「VPPトークンが登録されていません」と表示される
|
UIバージョン2からVPPトークンの移行ができていない |
UIバージョン2で登録したVPPトークンをUIバージョン3で利用するには、VPPトークンを移行する必要があります。 |
ライセンス共有ができていない |
同じVPPトークンを複数のグループで利用する場合、トークンを共有する(ライセンス共有)という仕様に変更になりました。 |
|
VPPトークンの登録がそもそもない |
VPPトークンを登録してください。 |
2.アプリ配信のジョブのステータスが成功にならない場合
ジョブ管理画面でジョブ(実行した操作)のステータスを確認し、原因と対処方法をご確認ください。
・ステータス:PUSH送信中 / PUSHタイムアウト
・ステータス:ライセンス割り当て失敗(ライセンス割当失敗)
・ステータス:サーバーエラー
・ステータス:端末エラー
ステータス:PUSH送信中 / PUSHタイムアウト
原因 | 対処方法 |
---|---|
端末の電源が入っていない。 | 端末の状況をご確認ください。 |
mobiconnectから離脱している。 |
端末がmobiconnectに登録されていない場合は、mobiconnectに登録してください。管理画面上では、登録されていて「有効」となっている端末でも、端末側でMDMプロファイルが削除され、離脱している場合もあります。 |
アクティブなネットワークに接続されていない。 |
該当端末のネットワーク状況について、ご確認ください。 ※サイズの大きなアプリを配信する場合は、端末がWi-Fiに接続されている必要があります。(iOS13以降は200MB以上、iOS13未満は150MB以上) |
ステータス:ライセンス割り当て失敗(ライセンス割当失敗)
原因 | 対処方法 |
---|---|
【UIバージョン2のみ】 ライセンス自動割当のVPPトークンが正しく登録されていない。 |
【UIバージョン2のみ】 対象端末に適用される、ライセンス自動割当用に登録しているVPPトークンをご確認の上、正しく登録されていない場合は、登録をし直してください。 なお、上位グループにライセンスの自動割り当ての設定がされている状況で、下位グループにおいて、自動割当用に登録しているVPPトークンとは別のVPPトークンでライセンス割当を行う場合は、自動割り当てでのみ、ライセンスの割り当てが可能です。 |
ライセンスの割り当てがされていない。 |
・UIバージョン3では、VPPアプリを配信する際にライセンスを自動割り当てして配信が行えます。 ・UIバージョン2でVPPライセンスの自動割当を利用していない場合は、アプリ配信の前に、ライセンスの割当を行ってください。 <ライセンス割り当て状況の確認> 【UIバージョン3】
【UIバージョン2】
|
ライセンスが不足している。 |
ライセンス数が不足している場合は、VPPアプリの追加購入、もしくはライセンスの回収を行い、ライセンス数を増やしてください。 <ライセンス数の確認> 【UIバージョン3】
【UIバージョン2】
<割り当て済みVPPライセンスを回収する(シリアル番号による割当・回収)> 【UIバージョン3】 画像付き:UIバージョン3 VPPライセンスを回収する >> 【UIバージョン2】 |
【UIバージョン2のみ】 VPPライセンス自動割り当ての設定が上位グループにされ、対象グループには設定されていない |
【UIバージョン2のみ】 上位グループでのみVPPライセンス自動割り当ての設定がされている場合は、その下位グループでアプリ配信時には、上位グループのライセンス自動割当のVPPトークンを参照しVPPライセンス割当を実行します。 下記どちらかで対応ください。 ・上位グループのVPPライセンス自動割当設定を解除 ・下位グループでもVPPライセンス自動割当を設定 |
アクティブなネットワークに接続されていない。 |
該当端末のネットワーク状況について、ご確認ください。 |
ステータス:サーバーエラー
エラー内容の詳細 | 原因 | 対処方法 |
---|---|---|
SERVER_DM_ERROR > DM500 |
配信したアプリにManaged App Configuration設定が含まれており、端末タグで指定しているが、 |
アプリ側の設定で端末タグとして値に設定しているキーを端末情報に設定し、アプリを再度配信してください。 |
ステータス:端末エラー
該当するエラーの原因と対処方法についてご確認ください。
エラー内容の詳細 | 原因 | 対処方法 |
---|---|---|
"Exec", "4010", "500", "" . ErrorChain=ErrorCode[0]=12064, ErrorDomain[0]=MCMDMErrorDomain, LocalizedDescription[0]=iTunes Store ID “(アプリのストアID)”でAppのライセンスを取得できませんでした。, USEnglishDescription[0]=Could not retrieve license for the app with iTunes Store ID 1020208655., ErrorCode[1]=2605, ErrorDomain[1]=DeviceManagement.error, LocalizedDescription[1]=App “(アプリ名)”のライセンスが見つかりません。, USEnglishDescription[1]=null
|
端末の電源が入っていない。 | 端末の状況をご確認ください。 |
アクティブなネットワークに接続されていない。 |
該当端末のネットワーク状況について、ご確認ください。 |
|
【UIバージョン2のみ】 ライセンス自動割当のVPPトークンが正しく登録されていない。 |
【UIバージョン2のみ】 ライセンス自動割当用に登録しているVPPトークンをご確認の上、正しく登録されていない場合は、登録をし直してください。 |
|
ライセンスの割り当てがされていない。 |
・UIバージョン3では、VPPアプリを配信する際にライセンスを自動割り当てして配信が行えます。 ・UIバージョン2でVPPライセンスの自動割当を利用していない場合は、アプリ配信の前に、ライセンスの割当を行ってください。 <ライセンス割り当て状況の確認> 【UIバージョン3】
【UIバージョン2】
|
|
"Exec", |
アクティブなネットワークに接続されていない。 |
該当端末のネットワーク状況について、ご確認ください。 |
"Exec", |
アプリをApp Storeアプリとして配信している |
「VPPアプリ」から配信してください |
エラー内容その他
|
ライセンスが不足している。 |
ライセンス数が不足している場合は、VPPアプリの追加購入、もしくはライセンスの回収を行い、ライセンス数を増やしてください。 <ライセンス数の確認> 【UIバージョン3】
【UIバージョン2】
<割り当て済みVPPライセンスを回収する(シリアル番号による割当・回収)> 【UIバージョン3】 画像付き:UIバージョン3 VPPライセンスを回収する >> 【UIバージョン2】 |
端末がアプリをインストールする要件を満たしていない。 |
アプリの要件(利用対象のOSやOSバージョン、Apple IDの必要有無、SIMカードの必要有無など)をご確認ください。端末がその要件を満たしていない場合、配信するアプリの見直しを行なってください。 |
|
Apple社のサーバーへの接続が制限されている。 |
該当端末のネットワーク状況について、ご確認ください。 |
|
アクティブなネットワークに接続されていない。 |
該当端末のネットワーク状況について、ご確認ください。 ※サイズの大きなアプリを配信する場合は、端末がWi-Fiに接続されている必要があります。(iOS13以降は200MB以上、iOS13未満は150MB以上) |
3.アプリ配信のジョブのステータスは成功になっている場合
アプリ配信のジョブのステータスは成功になっている場合、下記原因と対処方法についてご確認ください。
原因 | 対処方法 |
---|---|
監視ポリシー「アプリインストール状態の監視」で、利用できるアプリが制限されている。 |
監視ポリシー「アプリインストール状態の監視」にて、選択した監視⽅式にて差分を検出した場合の動作について、「アプリの実⾏を禁⽌する」を選択している場合は、許可していないアプリのアイコンが、端末で⾮表⽰となりますので、監視ポリシーを変更してください。 |
デバイス利用制限「コンテンツレーティングの制限(App)」で利用できるアプリが制限されている。 |
Appに適⽤する最⼤許容レーティングを選択し設定すると、対象のアプリが非表示になります。設定を変更したデバイス利用制限を含めたフィーチャーセットを適用してください。 |
アプリのサイズ(容量)が大きいため、Wi-Fiに接続しないとインストールできない状態になっている |
サイズの大きなアプリを配信する場合は、端末がWi-Fiに接続されている必要があります。(iOS13以降は200MB以上、iOS13未満は150MB以上) 端末側の設定もご確認ください。 |
アクティブなネットワークに接続されていない。 |
該当端末のネットワーク状況について、ご確認ください。 |
端末の空き容量が不足している。 |
端末の状況を確認し、アプリインストールに必要な容量を確保してください。 |
端末がアプリをインストールする要件を満たしていない。 |
アプリの要件(利用対象のOSやOSバージョン、Apple IDの必要有無、SIMカードの必要有無など)をご確認ください。端末がその要件を満たしていない場合、配信するアプリの見直しを行なってください。 |
Appleの標準搭載アプリである。 |
Appleの標準搭載アプリの場合は、VPPアプリとして配信はできませんので、端末でApp Storeからインストールしてください。 ※標準アプリはApple ID不要でインストールが可能です。 |
KeynoteなどのApple社が提供しているアプリのため、一度の配信ではアップデートされない。 |
端末の開梱後(初回のアクティベーション)、プリインストールされているApple社のアプリは、管理対象ではないアプリとしてインストールされています。 このようなアプリをアップデートしたい場合は、mobiconnectから二度配信する必要があります。(一度目の配信で管理対象アプリとなり、二度目の配信でアプリがアップデートされます) |
フィルタリングが影響している。 |
ご利用中のフィルタリングサービスについてご確認ください。 |
Apple社のサーバーへの接続が制限されている。 |
該当端末のネットワーク状況について、ご確認ください。 |
端末とApple社のサーバー間の動作により配信ができなかった。 |
4.その他
共有iPadの場合
全てのユーザーがログアウトしている必要があります。
全てのユーザーをログアウトしてから、アプリ配信を行ってください。
ネットワーク状況の確認
該当端末のネットワーク状況について、ご確認ください。
- 配信が成功する他の端末と同じネットワーク環境に接続されているか。
他端末と同じネットワーク環境に接続した場合に、ジョブが実行されるかご確認ください。 - 接続中のWi-Fiにネットワークの制限等は設定されているか。
制限が適用されていないネットワークに接続し、ジョブが実行されるかご確認ください。
※mobiconnectを利用するにあたって開放が必要なネットワーク設定がされているか、ご確認ください。
mobiconnectのご利用にあたって開放が必要なネットワーク設定について >>
※VPPアプリを配信するにあたってApple社が利用するサーバへの接続がされているか、Apple社のサイトをご参照いただき、ご確認ください。
Apple 製のデバイスで Apple プッシュ通知が届かない場合 >>
上記項目についてご確認いただいても、アプリ配信ができない場合
- 登録されているジョブを1度キャンセルしていただき、端末の電源の切り替えや、Wi-Fi接続のオンオフを実行した上で、再度アプリ配信を行っていただくと、配信が成功する場合があります。
- 一度明示的に該当端末の該当アプリのVPPライセンスを回収し、その後、再度VPPライセンスを割り当てし、アプリ配信を行っていただくと、配信が成功する場合があります。
関連記事
当ページの関連記事です。必要に応じてご覧ください。
サポート窓口へのお問い合わせ
上記のご案内で解決しない場合、以下の情報をご確認の上、サポート窓口までお問い合わせください
- アカウントID
- ご利用になったVPPトークン
- 対象となるアプリ
- 端末番号またはシリアル番号
- 端末側でエラーメッセージが表示される場合、エラーメッセージのキャプチャー
- 対象アプリ配信のジョブのステータス
- エラーが表示されている場合は、そのエラーコード